CPSIA(CPSIAとは)

米国消費者製品安全委員会(CPSC)はCPSIA(Consumer Product Safety Improvement Act of 2008 2008年消費者製品安全性改善法)でフタル酸類を規制しています。 CPSIA 108(a)で次の物質を0.1%以上含む子ども用玩具、または子ども用ケア製品の製造、輸入、流通、販売が2009年2月10日から禁止されました。
フタル酸ブチルベンジル(BBP)
フタル酸ジブチル(DBP)
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP)
CPSIA 108(b)(1)で次の物質を0.1%以上含む玩具または子ども用ケア製品が暫定的に同様に禁止されました。
フタル酸ジイソデシル(DIDP)
フタル酸ジイソノニル(DINP)
フタル酸ジ-n-オクチル(DnOP)
今後、玩具や子どもケア製品の子どもに対するフタル酸類やフタル酸代替物の影響を研究するため、委員会は慢性危険諮問委員会(CHAP)を設置します。
そしてCHAPは委員会に対して暫定的禁止を続けるか、フタル酸類やフタル酸代替物の追加的禁止が必要かどうかを勧告する、としています。
(現在、CPSCのスタッフはフタル酸類についてコメントを求めています。)
玩具については、CPSIA 108(e)で「子どもの玩具とは、12歳以下の子どものためにメーカーによって意図された、または設計された、子どもが遊ぶときに使われるコンシューマ製品」と定義しています。
また玩具というのは、「しゃぶって噛みこなすことができるように、実際に玩具のどの部分かを子どもの口に持ってきて口の中に保たれた場合、子どもの口の中に入れられることがあり得る玩具」と捉えます。
子ども用の製品が、「ただなめられるだけなら、口の中に入れられる可能性があるとは見なされなく」、「玩具もしくは玩具の部分が1辺において5cm以下なら、口の中に入れられる可能性がある」としています。
このように、コンシューマ製品安全委員会は子どもが口の中に入れる可能性のある玩具または玩具の部分を問題にしています。そのため、ゲーム機の中の電子部品は遊ぶときに子どもが口の中に入れることはできないため、規制の対象にならない可能性があります。
なお、当初「2009年2月10日以降製造された子どもの玩具は合理的なテストプログラムに基づき、要求と一致した証明が必要になる」としていましたが、今年1月30日のCPSCのニュースリリースによると、2010年2月10日まで延期するとされました。
分析データについては、「委員会は認定試験所にフタル酸類のテスト手順を2009年6月に掲示する」としています。必要な資料はその時点で、開示されるものと思われます。
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